森田ゆり著 『ドメスティック・バイオレンス 愛が暴力にかわるとき』 (小学館)より、許可をいただきチェックリストを掲載しています。2001年7月1日に発売された本からの引用になります。
女性へのDVの表現になっていますが、DVはどの性別間でも起こるものです。「彼」「彼女」を「相手」と読みかえてチェックしてください。
今後、児童虐待等の他のチェックリストも掲載予定です。

DVチェックテスト

  • 彼の機嫌を損ねては大変と思い、彼の要求を受け入れてしまう。
  • 彼が怒りを爆発させてどなったり暴力をふるったりする行為に対して、彼に謝ったり、彼のために第三者に謝ったりする。
  • 彼の態度に恐怖をよく感じる。
  • 彼から頻繁に批判されたり、馬鹿にされたりする。
  • 彼からセックスを強要され、いやなのに応じている。
  • 彼から殴られたり、蹴られたり、髪をひっぱられたり、突き飛ばされたり、タバコの火を押し付けられたり、縄で縛られたり、ナイフや拳銃で脅されたりしたことがある。
  • 彼によって家族や友人に会ったり電話で話すことをはばまれている。
  • 貯金や給料へのアクセスを彼に占有されている。
  • 根はいい人だから暴力さえふるわなければなんとかやっていけると思っている。

上記のチェックリストで該当する項目が1つでもある人は、虐待を受けているDVの被害者である可能性が大変に高いといえます。 「彼」とは夫、前夫、愛人、恋人などを指します。

  • この家の主人は自分なのだから、彼女は自分の考えに従うべきだと考えている。
  • 彼女がやるべきことをやらなかったり、生意気なことを言ったりしたときは、ときには力を用いても厳しく対応しなければならないと考えている。
  • 自分が手をあげてしまうのは、彼女が怒りを誘発するからだと考えている。
  • つい押さえがきかなくなって手をあげてしまっても、そのあとすぐに誠実に誤り、彼女も許してくれているから、そんなにひどいことをしているわけではないと思っている。
  • 彼女の交友関係が気になって仕方がない。電話に聞き耳をたてたり、手紙を開けて読んでしまうことがある。
  • 彼女を殴ったり、蹴ったり、殺すと脅したり、自殺すると脅したり、物を投げたり、突き飛ばしたりのいずれかを複数回したことがある。
  • 彼女が自分の思い通りにならないと、激しい怒りを覚える。
  • 自分がセックスを要求したら彼女が応じるのがあたりまえだと思う。
  • 自分は酒(または薬物)ぐせが悪くて酔うと殴ったりしてしまう。

上記のチェックリストで該当する項目が1つでもある人は、虐待をしているDVの加害者である可能性が大変に高いと思ってください。